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春うらら、全国各地で素晴らしい桜の宴を楽しまれてることでしょう。
視覚障碍者のAさん(60歳代)がお花見の参加者の中におりました。
それは近くの公園で党後援会がささやかに行ったお花見でした。
満開の桜の下でお弁当を食べ、お酒も入って気分よくなって、隣のグループからは焼き物の香りが漂う。…
そんななか、私はAさんが気になっていました。
Aさんはおとなしく皆の様子に耳を傾けるだけでした。
実はAさんは、歌が得意です。障がい者のカラオケ大会でも賞をいくつもとってます。
そこで、「Aさん歌って!」とお願いすると、歌ってくれました。仲間も初めて聴く、その美声にシーンと聞き入って、「ええな~」「ウマい!」「さすが!」と声援。民謡も演歌も出て、他のメンバーも調子に乗って、思わず私も!(歌詞をスマホで出せるので便利になったなあ)
マイク(に見立てたワインの瓶)を交代で持ちまわって、大いに盛り上がってお開きとなりました。
後日、Aさんにお花見の感想を聞かせてもらいました。
「私は、これまで、お花見に行ったことがなかった。初めて経験させてもらいました。
私は、花を見ることができません。花がきれい、がわかりません。
しかし、これで、世間の皆さんが、毎年お花見をこんな風に楽しんでるんや、と、お花見ってどういうものか、よくわかりました。
楽しかった。ありがとうございました。」
この言葉を聞いて、私たちは気づかされました。
Aさんは、白杖をついて障がい者仲間とどこでも旅行にも行く行動派。演説会や音楽会や食事会などに出かける。しかし、「お花見」は一度も無かったんだ。
今回、私たちはAさんを誘うことに、躊躇していました。「花も見えないのに面白くないんとちゃうか。」それに、連れていく手間もかかるし、との思いがあったのは確かです。
酒好きの者中心で企画した(ガラの良くない(>_<))会だったと思うのでしたが、Aさんが参加されたことで、心が温まるエピソードが加えられました。
Aさん、来てくれて本当にありがとう!!